メカニックオイルご使用方法
はじめに

スピニングリールの簡易オイルメンテナンス(ボディ非分解)について解説します。
弊社メカニックオイルシリーズを前提とし、対象はオープン/ハーフオープンのオイルベアリングです。
他社製オイルとの混合使用は性能低下の原因となる場合があります。可能な限り脱脂後に注油してください。
●ベアリングについて
異音や回転不良が解消しない場合は、脱脂洗浄または交換が必要です。
グリス充填ベアリングに注油すると、グリス流出や添加剤の競合(弊社ベアリングのグリス仕様は可)が生じる場合があります。
●メンテナンス頻度について
頻度は使用環境により異なります。目安は3~4釣行に1回程度とし、雨天釣行やソルト使用後は適宜実施してください。
過度な注油は、箇所により内部のグリス流出の原因となりますのでご注意ください。また、注油部から溢れたオイルは拭き取ってください。
●リールの分解について
分解作業には適切な工具を使用し、お客様の責任にて実施してください。
分解手順はメーカー・機種により異なります。
ドライブギア軸受け
推奨オイル
- VOID:バランスの良い巻き心地,メンテ頻度:中
- NULL:巻きの心地の軽快さを重視,メンテ頻度:やや高
- CYPHER:しっとりした抵抗感のある巻き心地,メンテ頻度:やや低


- ハンドル(パッキン)を取り外します。
- ギア軸周縁に1~2滴注油します。
- 反対側のハンドルキャップを取り外し、同様に注油します。
- ハンドルを回転し、オイルを馴染ませます。
メインシャフト
推奨オイル
- NULL:巻きの心地の軽快さを重視,メンテ頻度:やや高
- VOID:バランスの良い巻き心地,メンテ頻度:中
- CYPHER:しっとりした抵抗感のある巻き心地,メンテ頻度:やや低


- スプールを取り外します。
- ローターを回してメインシャフトを上昇させます。
- 綿棒などでシャフトの汚れを取り除きます。
- オイルを1滴塗布します。
スプール受け部/スプール内部
推奨オイル
- CYPHER:油膜保持性とベアリング消耗抑制を重視,メンテ頻度:低



- スプールを取り外します。
- スプールメタルを固定しているネジを六角レンチで回し、スプールメタルとスプールワッシャーを取り外します。
- スプール受け部のベアリングに1~2滴注油します。
- スプール内部のワッシャー類を取り外します。
- 内部のベアリングに1~2滴注油します。
- 取り外したパーツ類を組み直します。
ラインローラー(2BB)
推奨オイル
- VOID:油膜保持性と回転性の両立,メンテ頻度:中
- CYPHER:油膜保持性を重視(ソルト想定),メンテ頻度:中
- NULL:回転性を重視,メンテ頻度:高
①分解せず注油する場合


- アームとローラーの間に1,2滴注油します。
- 反対のベール側も同様に注油します。
- ローラーを回してオイルを馴染ませます。
②分解して注油する場合



- ベールとアームを固定しているネジを回して外します。
- アーム側のベアリングに1,2滴注油します。
- ローラー本体を軸から外し、ベール側のベアリングに同様に注油します。
- ラインローラーを組み直し、回転具合を確認します。
⚠ご注意
- 機種によってネジに適合するドライバーが異なります。
- ネジは回り止め剤で硬く締まっています。緩める際は、適正工具にて慎重に行ってください。
ハンドルノブ(2BB)
推奨オイル
- VOID:油膜保持性と回転性の両立,メンテ頻度:中
- CYPHER:油膜保持性を重視(ソルト想定),メンテ頻度:中
- NULL:巻き心地の軽快さを重視,メンテ頻度:高
①分解せず注油する場合


- ハンドルキャップを取り外し、ノブ内のベアリングに1,2滴注油します。
- ノブの付け根側にも同様に注油します。
- ノブをよく回してオイルを馴染ませます。
②分解して注油する場合




- ハンドルキャップを取り外し、ドライバーでハンドルノブ固定ネジを外します。
- ハンドルキャップ側のベアリングに1,2滴注油します。
- ハンドル側のベアリングにも同様に注油します。
- ハンドルノブを組み直し、回転具合を確認します。
⚠ご注意
- 純正ハンドルノブのキャップは、多くが圧入固定です。先端の細い器具(クリップ等)を内部に掛けて引き抜くことで取り外し可能です。
